ストレスの多い世の中ですから、毎年1回の人間ドックは必ず受診するようにしましょう。現役時代は会社の健康診断がありますのでそれを受診すれば良いでしょう。
何方も検査の前日の食事について何時までに済ますようにという注意されていると思います。
確かに血液検査などには検査直前の食事状況が反映される項目も多いのですが、実際には検査日のかなり前からの食事状況が影響しています。このため、目先の検査結果をよくするために直前の食事だけ注意するのはほとんど意味がありません。
人間ドックは健康状態を把握して病気の早期発見をすることが目的ですから、普段とは違った食事をすることがいけないのです。
例えば、食事をしなかったり普段よりも多く食べてしまったり刺激性の食材を多く食べたりすることです。
このような偏った食事をすると血液検査や胃の検査などに影響が出てしまうことがあります。また、前日は検査前に激しい運動をすることも血液検査に影響しますので注意しましょう。
人間ドックの前日は飲み物にも注意が必要です
人間ドックの前日はアルコールやコーヒー、紅茶、緑茶など飲み物にも注意が必要です。特にアルコールなど胃を刺激するようなものは、胃の内壁が荒れてしまい胃カメラやバリウムによるX線撮影に影響します。
また、これらの飲み物には利尿作用もありますから前日にたくさん飲んでしまうと血液が濃縮され足り身体が脱水状態に近くなってしまうこともあります。
従って、少なくとも前日にはアルコールやドリンク剤などカフェインを多く含む飲み物は飲まないことが大切です。
また、少量の水は飲んでも良いと注意書きに書いてあることがありますがこれにも注意が必要です。水だからといって必要以上に飲んでしまうと血液が薄くなり、例えば血液の比重が標準値よりも軽くなってしまいます。
喉が渇いた時にはうがいで済ますことが良いのですが、どうしても我慢できない時は体温くらいの水を一口だけにしましょう。
人間ドックでは食事も飲み物も普段と同じ状態で受診することが健康状態を一番正確に判断できるのです。